【関西大学福岡経済人倶楽部 第6回例会「講演会」】
- 福岡千里会 関西大学
- 12月15日
- 読了時間: 3分
2025/11/15(土) 17:00~18:00
於:オリエンタルホテル福岡
講師:津山 憲司 氏 (昭和61年文学部卒)
東海大学付属福岡高等学校校長
演題「私学人としての矜持」

🍀略 歴🍀
1988年~東海大学付属大阪仰星高校 教諭
※全国高校ラグビー大会初出場(1992)
※全国高校ラグビー大会初優勝(2000)
2004年~東海大学付属相模高校 教頭補佐
2006年~同校 教頭
2011年~東海大学付属第五(現:福岡)高校 副校長 ※2012ラグビー部創設(県ベスト8) → 2015 全国ラグビー選抜大会初出場
2017年~東海大学付属福岡高校 校長
《 受講した感想 》
単なる教育論にとどまらず、組織変革と危機管理にまでわたる極めて重厚な内容でした。
津山校長の人生哲学の根幹には、関西大学ラグビー部時代の経験が色濃く反映されています。特に印象的だったのは、フランカーというポジションで培った「逃げない、ひるまない、ごまかさない」という信条です。身体の大きな相手にも恐怖心を捨ててタックルし、痛くてもごまかさずに身体を張る。この教えは、その後の教師生活において、生徒指導から学校経営に至るまで、あらゆる局面での判断基準となっていることが伝わってきました。
津山先生のキャリアで特筆すべきは、東海大仰星高校でのラグビー部全国初優勝や、東海大福岡高校での入学者数V字回復といった輝かしい実績です。しかし、これらは単なる根性論で成し遂げられたものではありませんでした。「根性練習から意味が説明できる練習への転換」や、生徒数減少に対する「スクールバス導入」「コース制の再編」といった、極めて論理的かつ戦略的な「勝てる仕組み」の構築が背景にあります。 「私学人」として、教育者であると同時に、学校を潰さないための経営者としての視点(黒字化改革や労働環境の改善)を持たなければならないという言葉には、企業経営にも通じるリアリズムがありました。
同校で起きた事件と、それに伴う記者会見対応のお話しも非常に感銘を受けました。多くのカメラの前で、3時間に及ぶ質疑応答を「質問がなくなるまで」やり切りました。 「逃げない、ひるまない、ごまかさない」。 若き日にラグビーで培ったこの精神が、組織のトップとして重大局面に直面した際、自らを支える最後の砦となったというエピソードは、リーダーとしての凄みを感じさせるものでした。
結びに 「運を縁に結びつけ、志を持って事を動かす」、津山先生のこの言葉通り、多くの人との縁を大切にしながら、困難な壁を次々と突破していく姿に感銘を受けました。少子化という逆風の中で「今後100年継続できる学校」を目指すその情熱は、私たち経済人にとっても大きな刺激となるものでした。
【コメント:有馬純也(平成11年法卒)】

【追記:渡辺】
津山氏の教え子には全日本代表選手が多数⏩️ラグビー界の「名伯楽」教師です🍀
《大阪仰星高校時代》
・大畑大介 元神戸
・佐藤貴志 元神戸(関大ラグビー部監督)
・大東功一 元NEC
・吉田朋生 元東芝
・豊田真人 元東芝
・正面健司 元近鉄
《相模高校時代》
・豊島翔平 元東芝
《東海大福岡高校'18卒》
※今後の注目選手=同志社大~現在静岡ヤマハでFBとして活躍中の山口楓斗☆



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